ラッキー? アンラッキー? 立ち退きを求められたらどうする!?
『“えっ、うちも対象?”と思ったら、まず確認したい5つのこと』
読めば「立ち退き=逃げ場なし」ではないことが見えてきます
① 立ち退き金額(立退料・補償金)の相場ってどれくらい?

土地+一軒家の住宅を自己所有していて、立ち退きを求められた場合算定要素として
・土地の金額 土地の喪失面積 × 土地の評価額
・建物の解体費用
・新たな建物の建設費用
・引越し費用
・仮住まい費用
・移転に対する精神的苦痛に対する補償 などがあります
香川県高松市の住宅地で、
木造2階建て(約30坪)+土地50坪を自己所有している場合――
内訳として
高松市の住宅地の公示地価の平均は、
おおよそ 1㎡あたり7〜10万円(坪換算:約23〜33万円) です。
- 50坪 × 30万円/坪 = 約1,500万円
➡️ 土地補償額の目安:1,200〜1,700万円程度
現在の新築単価はおおよそ 坪60〜70万円(標準グレード)。
再建築費相当額として見積もると:
- 30坪 × 65万円/坪 = 約1,950万円
➡️ 建物補償額の目安:1,800〜2,200万円程度
補償には、下記のような費用が加わります。
- 引越し費用約30〜50万円
- 仮住まい費用約50〜100万円
- 移転雑費・登記費等約30万円
- 慰謝料・営業損失等数十万円〜(条件により変動)
➡️ 合計:約100〜200万円前後
立ち退き料(補償金)の目安は 約3,000万〜4,000万円前後 です。
② 「立ち退きに反対して住み続ける」ことは可能?

- 実は、自治体や公共事業主体から「道路拡張のため立ち退いてください」と言われても、即座に出て行かねばならないわけではありません。
- ただし、収用(強制買収)など法的な手続きに入ると、別のルートで話が進む可能性があるため早めに情報を整理しておくことが大切です。
- 住み続けるには、①その計画が本当に実行段階にあるか、②代替の建物・土地の用意ができるか、③補償・移転費用を含めて条件が整うかを整理しておく必要があります。
➡ “とりあえず様子を見よう”ではなく、「どういう条件で退去/交渉/住み続ける」という選択肢を整理しておきましょう。
③ 立ち退き料・補償金を引き上げるための交渉術

- 補償額の内訳には「土地喪失分」「建物の再建築費用(或いは移転費用)」「慰謝料(迷惑料)」「付帯工作物(塀・木・庭)」「転居・引越し費用」などが含まれます。
- 交渉のポイントとしては、
- 失う面積・価値を明確に資料で示す(公示地価・基準地価)
- 「転居による不利益(通勤・子どもの転校等)」を整理しておく
- 付帯設備・庭木・思い入れなど“数字に出づらい損失”も申請材料に加える
- 実際に、弁護士を介入させたケースでは「提示額の数倍になった」例も報告されています。
➡ 案件の提示額で安易に合意せず、**「自分の損失を整理し数値化→準備→交渉」**という流れを意識しましょう。
④拒否し続けた方が儲かる?
立ち退きが「ゴネ得」と言われた時代はありましたが、現在ではそのような時代ではありません。
立ち退き料は、合理的な根拠に基づかない「ただ文句を言うだけ」では、不当に増額されることはあまりないようです。
むしろただ、立ち退きを拒否し続けると行政による土地収用の強制執行で退去を命じられ、むしろ立ち退き料が安くなる事例もたくさん報告されているそうです。
法律で最終的な強制執行が定められている以上、立ち退きを拒否し続けるのは現実的ではありません。
この場合、後の生活のためにも、「いかにして十分な内容の補償を受けるか」を重視すべきでしょう。
⑤ もし家を建て替える場合の手順

(立ち退き後・転居後に建て替えを検討する際にも役立つ知識です)
- 補償金確定後、代替地・建物プランを検討
- 建築条件・資金計画を見直す
- 建物解体・新築届出・施工会社選び
- 住み替えスケジュールを確保(仮住まい等)
- 新築後の登記・引越し・行政手続き(接道義務・道路認定等)
→ 道路拡張区域・収用対象地の場合、「次の建物がいつ建てられるか」「残地がどう使えるか」など制約が出ることもあります。
まとめ:「知っておくこと」が、“不安”を“選択肢”に変える

道路拡張や公共事業による立ち退きは、突然・不安なものです。
でも、必ずしも「即座に立ち退かなけれがいけない」という状況ではありません。
立ち退き料・補償金の相場を知り、自分の立場を整理し、交渉できる体制を整えておくことが、後悔を防ぐ第一歩です。
香川県で土地・建物を所有し、道路計画や開発の可能性が気になる方は、まず「自分の所有地・建物の状況」「計画進捗」「代替地の有無」を整理しましょう。
それをもとに「どういう条件なら納得できるのか」「住み続けるのか・移るのか」を検討することが肝心です。
